やわらかい

日々、いろいろ、ほそぼそ

夢と現実の境界にいる話

f:id:maruiinochi:20221105093036j:image

先日、友人と遊びに出た。本当はその二日前に会う約束をしていたのだけれど、色々が流れて三日に会おうとなった。

私には特に決めた目的はなくて、ぼんやりとお香が欲しいなというくらいで、数ヶ月ぶりに会った友人は美容院終わりだった。

 

他愛もない話をしつつ、地図をちゃんと見ることのできない私(わりと最初から地図を見ることを諦めている)は、彼女に「地図を見てください」と何度もお願いして、あと耳があんまり良くはないので、彼女の話す声が聞こえなくて、「ん?」とか「何て言いました?」とか、最終的にもう身体を勢いよく揺らすことで声が聞こえないことを知らせる体たらくだった。

美味しいものをたくさん食べたし、飲んだ。可愛いものもたくさん見て、彼女は彼女で目当てのものを買っていて、いい買い物をするなあと隣で眺めていた。

 

途中、チャイ専門店に向かう最中、なんかよくわからないけど気分が悪くて、お店で飲み物を飲み始めると落ち着いたのだが、正直に「めちゃくちゃさっきまで気分が悪かったです」と言ったら、「なんで黙ってるんですか!?」と言われて、いやまあなんとなく…と思った。でも、大丈夫!?と大袈裟に心配されるよりも、気持ちよく笑ってくれる方が気持ちいいのが正直なところだ。

グーグルアプリは便利なんですよ、と新しい文明の利器の指導をしてもらった。彼女は私の知らないものをたくさん知っている。すごいな〜。常に、ちゃんと自分の好きなものにアンテナを立てている人。そういう人と話すのは、安心するし、おもしろい。

家に帰って、彼女がおすすめしてくれたお香を焚いたらめちゃくちゃいい匂いでびっくりした。この匂いの身体になりたい。

 

そうして、人と話したり会ったりする日々の狭間で、私は、夢と現実の間を行き来している。これは実際に睡眠の夢でもあるし、ぼうっとした意識の中でもある。

最近、一日動くと一日動けない、みたいな反動の日々を過ごしている。それから、よく眠る。よく眠るとはかなり良い言い方で、ただの過眠である。薬が切れて、途中覚醒することもしばしば。そうすると、細切れの夢を山のように見る。短編映画を何本も観ている感じで、起きると頭が混乱してぼーっとしたもやのかかったような、不思議な心地でマットレスに座り込んでしばらく動くことができない。

中には、かなりリアルな夢も混ざり込んでいて、料理を作ったような気がしたり、買い物をしたような気がしていて、冷蔵庫や棚を開けて、ないな…と確認することもしばしば。人から連絡が来ている気がして、だいたいそれは私の期待した展開で進んでいて、アプリを開いてそんなわけないか、と落ち込んだりもする。

私の世界は曖昧になる。曜日も曖昧で、日付はわかっていることが多いけれど、今日は何曜日なのだろう、と思う。そして一週間の時間の経過の早さを感じて、身体と心が少しずつ世界からずれていることを知る。

とはいえ、12月の半ばくらいには関東を引き上げるつもりで進めている私は、これが余暇…?と休める時に休むべきだというたくさんの人の言葉を聞きながら、なるべくこっちにいる間に会える人に会うべきなんだろうと、体力ゲージを減らしたり、回復したり、そうして管理をしている。

自分でポケモンセンターにでも通ってる感じ。家で何をする?と悩みつつ、眠りに沈んで、じっとしている時、これはポケモンボックスに預けられたポケモン…。と思う。レベルは特に上がらないけど、いつかに備えているつもり。

実家に帰ったら、たぶん自然と太ることもできるはずだし、目下の目標は健康な身体。

 

 

そして、今日はまた人に会いに行く。

決まっていることは、彼女の行きたい喫茶店に行くこと。それから、私が広い公園でピクニックをしたいとリクエストをした。

今日超寒い日だよね?と二人で笑って、レジャーシートを買うことを忘れたけど、なんとかなるやろ、とメッセージを送り合っている。